2019年02月12日

瀬戸大樹八段の級位診断会

皆さん、こんにちは。
関西棋院棋士の星川愛生です。

2月も半ばですが、昨日は大阪でも雪が降っていました。
まだまだ寒いですね💧
皆さんも風邪にはお気をつけ下さい。

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さて昨日の2月11日は関西棋院囲碁サロンにて級位診断の会を行いました。
内容は30分ほど次の一手や詰碁のテストを受けてもらい、その後は参加者の方同士で対局していただきました。

瀬戸大樹八段を講師に迎え、大盛況で会を無事終了出来ました。
参加者の方全員に瀬戸先生署名の認定証(カードサイズ)を進呈しました。
関西棋院で認定証、しかも瀬戸先生署名は初めての試みで参加者にも好評でした

更に対局で全勝の方には関西棋院から級免状の方を贈呈させていただきました!
通常、全勝者は何人か出るのですが今回は皆さん実力伯仲で、今回全勝者はお一人のみでした。
進行の都合上、対局時計を使いましたが皆さん問題なく使用されていました。

最後に瀬戸八段による次の一手や詰碁の解説もあり盛りだくさんの内容でした。
関西棋院に初めて来られる方も何人かいらっしゃり、また人を誘って来ようかなとおっしゃって頂けて
今回の認定診断会を企画した私としては有り難いお言葉でした🎵

昨日の棋力診断会は級位者限定でしたが、今後は初段免状所得の会など定期的に行っていきたいと思います。
お近くの方は是非とも次回の棋力診断会のご参加をお待ちしています。

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posted by プロ棋士さん at 16:35| Comment(0) | 囲碁 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年02月05日

Leela Zeroの両ガカリからの捌き

皆さん、こんにちは。
関西棋院棋士の星川愛生です。

2月に入りましたが、まだまだ寒いですね
私も部屋では毛布にくるまっています(笑)

さて今回は久しぶりにLeela Zeroについての話題を書きたいと思います。
昨年の碁ですが、Leela Zeroelf(Facebook製AI)との対戦で面白い形があったので紹介したいと思います。

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早速、序盤の解説から
以前は黒5のカカリに対して、受けあるいはハサミが主流で両ガカリされると厳しいとされてきましたが
最近では両ガカリされても捌く手段が色々出てきて
両ガカリを恐れなくなってきました。

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実戦も両ガカリからの変化になりました。
黒5のツケには6と隅から押さえるのが多く打たれています。
黒9の時に10のカタツキがこの場合の形です。

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黒5からの出切りは気になりますが、白はいつでも8のコスミで生きているので心配ありません。

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実戦は白△のカタツキに黒11と飛んで、白12の戻りに13とこちらに展開しました。
これで両ガカリからの変化は一段落です。

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局面が進んで黒が両ガカリしたところです。
白が相当苦しそうですが、ここで面白い手がありました。

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白1とコスミツケました。
確かに黒が多いところなので考えられますが、白は更に3とコスミツケます。
そしてこの後が驚愕でした。
なんと!白57のハネを先手で決めて白9とこちらに回りました
これを最初に見たときは五目並べ!?をやってるのかなと思いました(笑)

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黒は当然黒1と3々に来ますが、
白24意外に大した事ありません。

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左上隅はこの様な形になりましたが、黒◻の石が黒の厚みに近寄り過ぎなので白に不満はありません。
最後は白の中押勝。

右上は通常の両ガカリからの捌き、左上は相手が多い時の捌きという2種類の捌きが参考になります。

さて、当ブログは度々Leela Zeroの話題を出しておりますがプロジェクトが終わるかもというお話をしたいと思います。
Leela Zeroもだいぶ認知されて、プロ棋士でも多くの人が使っています。

Leela Zeroの関係者なども書き込んでいるフォーラム(ネット掲示板みたいなもの)で
開発者のgcpさんが「Leela Zeroもelfより強くなったし、そろそろプロジェクトを終わっても良いかも」と書き込んでおられました。
確かにAIの強さには限界がないので、どこで終わりにするか難しいところです。
特に開発者の方はソフトの維持費も自己負担なので大変なのは想像に難くないです💦
この辺り、オープンソースのソフトは厳しいですよね。

もしソフトの更新が止まると、どうするかを考えないと…
既に人間より強いのでそのまま使うか、別のAIを使うか?
現在私は『minigo』というAIを試していますが、まだまだ使い方が分かってません。

ただ、まだLeela Zeroも稼働はしているので様子見が良いかもしれません。
もしかしたら他の方が引き継ぐ可能性もありますし
今後も囲碁AIの情報は重要なので、このブログでもお伝え出来たらと思います
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posted by プロ棋士さん at 15:42| Comment(0) | 囲碁 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年01月31日

詰碁の解答と熊野、紀伊勝浦

皆さん、こんにちは。
関西棋院棋士の星川愛生です。

火曜にブログを更新するつもりが、
体調を崩して遅くなりました💦申し訳ありません

皆さんも体調には気をつけて下さい。

さて前回は出題した詰碁のうち、2題の解答を載せましたがまだ1問残っているのでその解説
先週の土日に熊野紀伊勝浦に行ってきたのでその時のお話を出来たらと思います。

辺の一合マスの形ですが
空間がかなりあって難問です。
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まずは失敗図から
黒1のマガリは一合マスの定番の形ですが…
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黒1に白2と眼を奪いに来ます。
そして黒5の時に白6が好手で、
白8まで黒がセキくずれで死になります。
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黒1のオサエが正解になります。
通常一合マスは広げる手は悪手が多いので、
今回は特殊な例と言えるでしょう。
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白は2と狭めてから4と来ますが
黒は5と広げるのが肝要です。白6には冷静に7とつないで今度こそセキになりました。
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いわゆる「辺の一合マス」の形ですが、まだまだ新しい筋があるのですね!
詰碁という最小の形でも無限の可能性を秘めています。

詰碁は以上になります。
さて、先週の土日(26~27日)に三重の熊野と和歌山の紀伊勝浦に行ってきました
熊野の方は毎年恒例の子供教室の講師です。
ただ、今回はインフルエンザが流行っていて例年よりも参加者が少なかったかもしれません💧

それでも参加してくれた子供たちは元気いっぱいで私も講義や指導碁を楽しめました。
その後に紀伊勝浦に移動して、泊まりで地元のアマの方に指導碁を行いました。
勝浦は温泉地としても有名で美味しいお食事の後には温泉も楽しんでまいりました!

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中には初めて、プロの指導碁を受ける方もいらっしゃって大変喜んで頂けました。
やはり地方にも定期的に回る必要性を感じました。
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今回、指導を受けられた方の中に今年90歳になられた方がいらっしゃり、「卒寿」のお祝いをいたしました。
「米寿」や「白寿」を知っていたのですが、不勉強で卒寿は今回初めて知りました。
調べたら、「卒」の俗字「卆」が「九」と「十」から成り立っているのが由来だそうですね!
とても勉強になりました。
今年、卒寿を迎えられた方は碁も若々しく、更に足腰もしっかりされていて私もかく有りたいと思いました。

碁の方もそうですが健康面でも精進いたします

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posted by プロ棋士さん at 16:17| Comment(0) | 囲碁 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年01月22日

2019年自作詰碁解答編

皆さん、こんにちは。
関西棋院棋士の星川愛生です。

お正月が終わったと思ったら
お店はもうバレンタインモードですね
義理チョコなら貰えそうなのですが(笑)

さて、先週は自作詰碁を3題ほど出題したので今回はその答え合わせをいたします。

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まずは1問目から。
黒先白死の問題です。

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黒1と2の一に置くのが大切な手です。
白は当然2と遮りますが、この時に

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黒3と二目にして捨てるのが手筋。白4に

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黒5のホウリコミが白を欠け目にする手で
白は一眼しかありません。

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黒1と最初に打つのは、白2が好手になり
黒は3と取るしかありませんが白4で白は生きています。

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次に2問目です。
黒はAと繋いでいる余裕はありません。

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黒1、3とハネカケツギが正解になります。
白4と切られてしまいますが、

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黒5と一回取るのが肝要です。
白6、8で黒三目は取られましたが

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黒9と押さえて、AとBが見合いになり黒が生きました。
黒△の石が役に立っています。

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因みに黒1と繋ぐのは白2が急所で黒3、5と広げても
白6、8と中から来られて黒が五目ナカデで死になります。

このまま、3問目の答え合わせをするつもりでしたが既に図がいっぱいありますね💦
特に3問目は難易度が高く、変化図も多くなりそうなので

3問目の答えは次週に回します。
それプラス最近の私の詰碁の勉強法も紹介できたらと思います。


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posted by プロ棋士さん at 14:52| Comment(0) | 囲碁 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年01月15日

2019年自作詰碁出題編

皆さん、こんにちは。
関西棋院棋士の星川愛生です。

先週は打ち初め式のお話をいたしました。
その次の日の水曜日に今年最初の手合も打つ事が出来、大体の『今年初』は済ませました

さて、前回告知した通り今回は私が作った詰碁を久しぶりにお見せしたいと思います。
私は普段、対局や棋譜から詰碁になりそうなものをメモしておいて年末年始にじっくりと問題作成に勤しんでいます。
今回の年末年始には十数問作る事が出来ました。

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まずは基本的な問題を…。
黒先白死の問題です。
手順がとても大事です。

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次の問題です。
黒番です。Aの切りが気になりますが、
守っている余裕があるかどうか。
石の下の筋をを使います。

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かなりの難問です。
辺の一合マスにしては珍しい筋での正解となります。

今回はこの3問を出題します。
答え合わせは次週に行います。

最近は囲碁AIがだいぶ認知されましたが、詰碁を解くAIと言えばパンダネットさんの『パンダ先生』が有名です。
昨年、パンダネットさんにお邪魔した時もパンダ先生の制作秘話もお聞きしました。
なんでも熱心な社員さんがほぼ個人で作られたそうです。
やはりいいものが出来るのは情熱が大事なんですね

確かパンダ先生は巨大な詰碁や外に脱出する詰碁は苦手だったと記憶しているので、今後の開発でアップデートが出来るのを個人的に楽しみにしています。

今の囲碁AIは部分的な死活や攻め合いに問題ありなので、そこがパンダ先生の様なプログラムにバトンタッチ出来たら正しく無敵ですね
人間相手にほぼ無敵のAIでもまだ強くなる余地があるのに人間が頑張らない訳にはいきませんよね。
私も改めて頑張りたいと思います!
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posted by プロ棋士さん at 17:12| Comment(0) | 囲碁 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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