2019年03月19日

第13回全国高等学校囲碁選抜大会

皆さん、こんにちは。
関西棋院棋士の星川愛生です。

3月の半ばも過ぎましたが
まだまだ肌寒い日が続きますね💦
皆さんも風邪にはお気をつけ下さい。

さて先週の日曜日、3月17日に大阪商業大学にて行われた、
全国高校選抜の審判として参加させていただきました。
DSC_1091.JPG

16日は団体戦17日は個人戦でした。
男女、19路盤と9路盤で別れて計4つの部門で選手たちが熱戦を繰り広げました。
9路盤と聞くと初心者のイメージが強いですが、実際にはハイレベルな戦いとなりました。
その中の1局をご紹介します。

Screenshot_20190317-110944_01.png
白10まではマネ碁となっており、コミの負担があるので黒の対応も難しいところです。
この時に黒11のブツカリから13、15のツケコシが機敏な手順。
17のキリで様子見も中々の好手で白18は仕方ないかもしれません。
実戦は19のサガリと21のハネという2つの大場に回ることが出来ました。

私のこの碁を見ていて、なるほどと感心いたしました。
マネ碁対策として普通に参考になるレベルです!
選手の皆さんもとても勉強している印象でした。

大会の詳しい結果などは関西棋院のホームページに載せているのでそちらをご参照下さい。
今大会を参加した選手が皆マナーが良く、とても穏やかな雰囲気で進行していたのが印象深かったです。
対局が終わった後も熱心に検討していたので思わず私も参加してしまいました
ただ検討に熱中しすぎて、他の棋士から選手達の休憩時間がなくなるから、その辺でと注意されてしまいました(笑)
一緒に検討した選手の皆さん、申し訳ありません…
この場を借りてお詫びいたします💧

この様な素晴らしい大会を来年も参加したいと思った1日でした!

続きを読む
posted by プロ棋士さん at 18:19| Comment(0) | 囲碁 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月12日

免状について

皆さん、こんにちは。
関西棋院棋士の星川愛生です。

暖かくなったと思ったら、寒い日もあってコートを持って行くかも迷いますね。
季節の変わり目は風邪を引きやすいので皆さんお気をつけ下さい。

さて今回は免状についてお話したいと思います。
現在、私が担当しているのが事業部と申しまして
主に関西棋院の免状に関する仕事となります。

恥ずかしながら、今まで免状についての知識がなく勉強の日々を送っています。
流石に今年で2年目になるので内容もだいぶ分かって来ました。

そこで私が思うのは免状って、色んな側面があるのだなという事です。
もちろん、棋力認定問題の様にきっちりと段級位を決めるのもありますが
以前お話した海外の著名人に友好の証として、贈らせていただいた事がありました。
確かその時は名誉初段だったので文字通り、名誉職(?)ですよね

免状も高段になるとかなりの高額を寄附していただく事になります。
その寄附していただいたお金で大会や普及活動を行っているので大変ありがたい話です。

事業部の担当理事になる前は免状については何も思っていなかったのですが、
免状を取っていただく事によって、囲碁普及にも活かせるので今は積極的に取っていただきたいと思っています。

実際に免状も凄く手間がかかっていて、紙は大高檀紙といって貴重なものです。
免状内の字も書家の先生に関西棋院に直接来て頂いて、書いてもらっています。

一つの免状を作成するにも幾人もの方の作業を得て、免状を取っていただいた方にお届けしています。
もし、免状に興味がある方は関西棋院の棋力認定問題に応募していただければ
応募者の棋力に応じて免状が取得出来るので是非ともご挑戦下さいませ🎵

続きを読む
posted by プロ棋士さん at 16:50| Comment(0) | 囲碁 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月05日

最近の私の勉強法②

皆さん、こんにちは。
関西棋院棋士の星川愛生です。

夜は少し冷えますが、日が出ていると暖かいですよね

前回は棋譜並べ……石を使ってないので
並べているとは言えないですね💦
とにかく棋譜をパソコンやスマホで見る話をさせていただきました。

今回は詰碁に関してお話したいと思います。
詰碁の勉強と言えば、私の修行時代は古典詰碁の玄々碁経発陽論をやっていました。

もちろん、直ぐに解ける問題もあれば数日間考えて
ある日突然出来たなんて難問もたくさん解きました。
それらの日々が今の自分を作っているのは確かです。

ただ、若い時と比べると明らかに読みは衰えています。
割りと簡単な攻め合いでも、ひと目で分からなくて愕然とします

なので今も詰碁を解いているのですが、面白いホームページを発見しました。
おそらく中国のサイトですが「101围棋网」といって、詰碁棋譜がたくさん載っているサイトです。

ここに毎日八題というのがあり、日替わりで難易度別に8問出題されています。
最近はこの8問を解くのが日課ですが
これが中々厳しい💧

6問目までは割りと楽に解けます。
7問目からが曲者ですが、まだ何とか考える気が起きるので問題なしです。

無題.png
因みに上の問題が本日の7問目です。
しっかりと考えたら、出来そうです
そして8問目は……

無題.png
まず、何から考えたら良いかも分かりません💦
正直言ってこれでもまだマシな方かも知れません。
なので8問目に関しては解くのが無理そうなら
直ぐに答えを見ています(笑)

意外にも、直ぐに答えを見る事が勉強になるのが
最近気づきました。
その変わり、復習で同じ問題を解いています。
この辺りは皆さんにも参考になるのではと思います。

前回もお話した、私が教えている院生の男の子にも詰碁を出しています。
上記の様なサイトではなく、基本的な詰碁手筋を毎週48題を私が手入力でパソコンに打ち込んでます。

パソコンのファイルなのでこちらがメールに添付して送り、向こうが解答を入力して私に送り返すパターンになっています。
近くにいれば、詰碁を手渡したり出来ますが、遠方だとそうは行かないので工夫してます。

この辺りも私の修行時代では無かった方法ですね!
囲碁の勉強法も根底は変わりませんが、細かい手法が様変わりしていると感じます。
続きを読む
posted by プロ棋士さん at 18:02| Comment(0) | 囲碁 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年02月26日

最近の私の勉強法①

皆さん、こんにちは。
関西棋院棋士の星川愛生です。

最近少し暖かくなって来ましたね。
このまま順調に春になると良いですね

前回は院生のお話をしました。
その中で3月に年齢制限が来る子もいるという話が
あったかと思いますが
先週に入段を決めた子がいました!

実はその子は私が知っている子なので
今はホッとしています。
年齢制限が迫ってくると精神的な面が重要になります。
要するに平常心で対局出来るかですね…
囲碁は勝とう勝とうとしても勝てるのものではないので

それを克服しての入段なので非常に価値があります。
彼は4月1日付け入段なので
今話題の仲邑菫さんと同期になるかと思います。
彼のこれからの活躍に期待です🎵

さて、告知通り私の最近の勉強法というか
考え方をご紹介したいと思います。

今回は棋譜並べについてです。
以前は盤の前に座り、一つの碁を吟味しながら並べるスタイルでした。
ただ、身に付くのは確かでしょうがチェックする棋譜が必然的に少なくなります。
(1局に時間を掛けるので当然ですね💦)
それに盤の前に座るのは「よし!勉強するぞ!」という気持ちがないと難しいです。

それを踏まえて私がここ1年程試しているのが
棋譜をパソコンで見る事です。
sgf形式の棋譜ファイルなら最新の棋譜から古典の名局まで揃っています。

そういった棋譜をパソコンで一手一秒ペースで鑑賞しています。
もちろん気になった所は巻き戻して考えたりしています。

この勉強法の利点は超スピードで一局見れるのでたくさんの碁がチェック出来る点です。
要するに質より量ですね!

現在私は院生の男の子を教えていますが、その子と1日何局見たかを競い合っています
それとこの方法ならスマートフォンでも見れるので場所を選ばないのが便利です。

最近思っている事ですが、勉強するぞ!と意識してする段階はまだまだ未熟で
生活の一部に勉強が溶け込んでいるのが理想ではないでしょうか。

勉強しているつもりはなかったが
結果として勉強になっている…
まるで禅問答ですが、これが究極の勉強なのではと考えてます。
まぁ、気付くのが遅すぎなのですが(笑)

なので私が気付いた事や改善したものは教えている院生の子にフィードバックするようにしています。
ただ、勉強法は人それぞれなので勉強の押し付けにならないように気を付けています。

私自身も人からあれこれ指示されるとげんなりするタイプなので
今はAI同士の碁2局、本因坊秀策の碁2局を最低ノルマにしているので段階を踏んで増やして行こうかと思います。

AIと古典の碁というと真逆と思われがちですが
そんなことはなくむしろ近い感じさえします。

無題.png
これはAI同士の碁です。
黒7の三々はAIらしいですが、左下隅の白6はまさしく『秀策のコスミ』で
「碁盤の広さが変わらぬ限り、このコスミが悪手になる事はない」の秀策の言葉通り、現在でも打たれています。

無題2.png
今度は江戸時代の碁で黒は本因坊秀和です。
黒5のように星打ちは江戸時代から用いられていました。
白8のハサミに黒9と飛んでから11とハサむのは現代の感覚です。

このようにAI同士でも古典と同じ考えだったり、古典でも現代と同じ感覚だったりします。
AIでも古典でも良いものはどんどん取り入れて行きたいと思います。
続きを読む
posted by プロ棋士さん at 16:03| Comment(0) | 囲碁 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年02月19日

研究会と院生

皆さん、こんにちは。
関西棋院棋士の星川愛生です。

バレンタインは義理チョコを何個かいただきました
嬉しい半面、お返しがまた悩ましいですね。
持ち時間はまだあるので最善の一手を模索しようと思います(笑)

さて、今回は本日打った研究会の碁の解説と院生についてお話できたらと思います。
今日の相手は院生の男の子です。
私の白番です。

無題.png
白10でスソガカリと工夫してみました。
黒が11と受けたので

無題.png
白12から14と通常の定石を選択しました。
隅に利き筋があるので黒からAに
詰めづらいというのが白の主張です。
実戦はこの後、15のカカリと来た時に…

無題.png
白16とツケました。
カケツ九段が打っていて
面白そうだと思い試してみました。
ですが、昔からあった筋のようです。
私の勉強不足でした💦
基本的に研究会ではいろいろ試すようにしています。

無題.png
実戦黒は1と伸びてきたのでそれを見て
白2のワリコミが狙いです。

無題.png
黒15まで一段落ですが、
ここは白が一本取った形になりました。
比較図として…

無題.png
この図は通常の定石ですが、
白5のキリが損なので(この手順では仕方ありませんが)
実戦図の方が白勝ります。
この後も難しい戦いが続きましたが
最後は何とか勝つことが出来ました。

さて、関西棋院の院生は外部に名前や成績が出ていないので一般の方は入段してからお知りになるパターンがほとんどかと思います。

もちろん入段する人もいれば、辞めていく人もいます。
この3月までにも何人か辞めてしまいます。
受験や年齢制限など理由は様々ですが、
今まで囲碁一筋だった生活が一変する訳です。
私も院生の頃は「もしプロになれなかったら…」と恐怖していました。

ただ今この年齢になって思うのは、自身が努力して得たものは決して無駄にならないという事です。
言葉にするのは難しいですが、囲碁の理論立てて考える力長時間にわたる対局の集中力などは他の勉強にも役立つものだと信じています。

なので現在も戦っている現役院生ももちろん、辞めた子たちにも自信を持って人生を歩んでほしいと切に願っています。

続きを読む
posted by プロ棋士さん at 17:25| Comment(0) | 囲碁 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
RSS取得