2018年08月14日

本田邦久九段との初対局①

皆さん、こんにちは。
関西棋院棋士の星川愛生です。

世間的にはお盆休みですが、研究会が変わらずあるので普通に関西棋院に来ています(笑)
さて、前回告知した通り先週は本田邦久九段との対局がありました。
最後はボロボロになったのでここでお話するのも辛いところですがブログの格好のネタなので記事にさせて頂きます。

本田九段と言えば、かつて名人本因坊リーグに在籍しNHK杯でも優勝するなど輝かしい成績を残されている先生で私の憧れでもあります。
今回初手合という事で大変対局を楽しみにしていました。

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私の白番です。最近は黒1のカカリには手抜きするのが多く見られます。
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局面は進んで黒1とこちらの両ガカリも手を抜いて白2のカケが好点です。
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その後に白は1からグイグイ押していきます。太線で囲った辺りの黒模様を制限する狙いです。
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実はここまで割と自分の構想通りに進んでいていい感触だったのですが、ここで後悔の手が出ます。
黒1のブツカリに対して実戦はAにマゲたのですが、ここは白2のハネダシを決行するのでした。
おそらく上の図の黒11までになり先手で白が稼げます。
打ってる時は白Aを先手で決めてから2とハネ出すつもりでしたが当然手抜きされ黒に左上隅に回られました。

ここから中盤戦に入りますが続きは次回にしたいと思います。
本田九段は御年73になられますが碁はもちろんの事、当然足腰もしっかりされてて、体格も以前とお変わりない様に見え受けました。
今はやってられるか存じ上げませんが、本田九段と言えば山登りが有名で相当鍛えられてるのでしょうね。
正に心技体の一体化で、以前師匠の苑田勇一九段を棋士の究極の形と評しましたが本田九段もまた棋士の究極の形だと思います。

本田九段は私が院生の時に短い間でしたが院生師範をやって頂いた時期があるのでその時のエピソードも次回に書く予定です。
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2018年08月07日

こども囲碁道場、夏期講習2018

皆さん、こんにちは。
関西棋院棋士の星川愛生です。

前回はジャパン碁コングレスの事と私が作った詰碁の話でした。
今回は詰碁の解答と、こども囲碁道場夏期講習のお話をしたいと思います。

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黒先白死の問題です。

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黒1のコスミが急所になります。白2とツケた時に黒3とこちらからハネるのが好手で白はナカデになります。

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この図は黒の失敗図です。黒1のサガリもありそうですが、白2と押さえられ左右に一眼ずつ出来て白が生きています。
前回お話しした通り、この詰碁はまだアマの頃に作った詰碁ですが実戦にたまたま出て来たので完全な創作とは言えないかも…
ですが、良い問題なので個人的には気に入っています

さて、今年も関西棋院こども囲碁道場夏期講習が7月の末に行われました。
今年は私は講師として参加は出来ませんでしたが、60名余りの子供達が参加して大盛況でした!
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流石に60人が入れる部屋がないので、今回はABCの3クラスに別れて皆熱心に勉強しておりました。
その中で面白い勉強法をご紹介いたします。

一番上のAクラスで横田茂昭九段の授業で
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この状態で黒から打って生きる事が出来るか、黒と白に別れて競い合います。
我々プロの感覚からしたら、まず生きないだろうという形ですが、子供達同士だとかなり黒が生きていた様です。
1回終わった後に黒白交換してもう一度やるので、攻める力と凌ぐ力の両方が身につきます。

この様にただ対局するだけでなく、様々な勉強を取り入れているので子供達にとってはとてもためになっていると思います。
夏休みに集中して勉強すると子供は特に伸びるので参加者のこれからの活躍に期待です🎵
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posted by プロ棋士さん at 16:59| Comment(0) | 囲碁 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月31日

2018年ジャパン碁コングレスin宝塚②

皆さん、こんにちは。
関西棋院棋士の星川愛生です。

先週は宝塚で行われたジャパン碁コングレス
についてお話しましたが、今回はその続きと別件ですが
詰碁出題したいと思います。
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会場の前の看板

コングレスはアメリカやヨーロッパでも行われており、日本では関西棋院と宝塚市さんが最初に始めました。
今回で第三回になりイベントも大規模なものが行われました。
欧米のコングレスは大学構内で行いますが日本だとそういうのが難しく毎回開催場所に苦慮しております💦
今年は宝塚駅に隣接しているソリオホールが会場になりました。
メインホールは大きく、イベントをやるにはもってこいです。
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対局者も国際色豊か

上の写真の通り、参加者は国際色豊かで通訳の方も沢山いて大変助かりました。
この様な国際イベントがある度に英語や中国語が話せたら…と思いますが結局何もしていません
凄く便利な翻訳機が出来る事を祈ってます(笑)

ではこの辺りで面白エピソードを
コングレス初日、入り口で受付を済ましてない参加者を止める役目を前述の小野幸治四段とやっておりました。
その時に小野四段が「受付を済ましてない方は会場には入れません!」とせき止めている人を見たら…
なんとその方はメインゲスト趙恵連九段ではありませんか!!
そうこうしている内に田村千明三段が「その人は特別ゲストやで💢」と飛んで来ました
確かに趙恵連九段は凄くラフな格好だったので気付かないのも無理はないかも💧
小野四段は平謝りでしたが趙恵連九段は特に気にされて無い様でとても気さくな方でした🎵
やはり強い方は普段はオーラを隠していて対局時にはオーラ全開といったところでしょうか?
何はともあれ、四日間無事に開催が出来て本当に良かったです。

さて話題は変わりますが、最近自分が今まで作った詰碁を整理しています。
引っ越しの時の荷物整理と似ていて、作った当時の思い出が蘇ってきて作業の方は余り進みませんでした(笑)
その中で私が最初に作った詰碁を今回は出題します。
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私が最初に作った詰碁

黒先白死で、この問題は私がアマの5~6段の頃に作った問題で確か自分の実戦を元にしました。
実戦を元にと言いつつ似た筋は玄玄碁経鶴唳奔師にあります。
因みにその詰碁が下の図です。
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玄玄碁経の鶴唳奔師

まぁこれは作った後に気付いたので勘弁してもらえたら💦
当時は小学生でしたしね(笑)

答え合わせは次回行います。


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posted by プロ棋士さん at 08:00| Comment(0) | 囲碁大会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月24日

2018年ジャパン碁コングレスin宝塚①

皆さん、こんにちは。
関西棋院棋士の星川愛生です。

前回の告知通り、今週からジャパン碁コングレスについて書きたいと思います。
今年のジャパン碁コングレスは7月の13日から16日までの計4日間行われました。
今回も大変盛況で4日間の延べ人数は1200人と聞いております。
そしてその中の半数は海外から来られたお客様でした。
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私は昨年同様にスタッフとして参加いたしました。
今回は撮影係を承ったので、主なイベントをビデオカメラを回しながら見れたのは役得でした

今年は海外の有名な女流棋士をゲストに招いたので大変華やかな会になりました。
世界で最初の女性九段の芮廼偉九段に、韓国で『女李昌鎬』とも呼ばれている趙恵連九段この間のワールド碁女流最強戦で活躍した黒嘉嘉七段も来られて各種イベントも非常に盛り上がりました。

特に黒嘉嘉七段は地元台湾ではモデルなどをやっておられるのでとても綺麗な方でびっくりしました。
14日(土)にあった女流棋士によるトーナメントでは趙恵連九段に惜しくも半目負けしてしまいましたが
その強さは折り紙付きかと思います。
15日(日)のペア碁親善マッチでは関西棋院の余 正麒七段と『台湾ペア』で見事、村川大介八段稲葉かりん初段ペアを破って優勝されていました。
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ペア碁親善マッチの解説は日本棋院のマイケル・レドモンド九段で聞き手が吉田美香八段でしたが2人の掛け合いは漫才みたいで見ていて
飽きないものでした。
マイケル・レドモンド九段英語を交えての講座に棋譜解説、指導碁とコングレス開催期間中は獅子奮迅のご活躍でした。

と今回だけでは書ききれないのでまた次回もジャパン碁コングレスについての記事とします。
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posted by プロ棋士さん at 17:20| Comment(0) | 囲碁大会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月17日

懐かしい対局と院生の思い出③

皆さん、こんにちは。
関西棋院棋士の星川愛生です。

昨日、四日間あったジャパン碁コングレスも無事に終了して一息つきました。
スタッフ及び関係者の皆様はお疲れ様でした。
ジャパン碁コングレスの様子は来週にお伝えしたいと思います。

今回は小野四段との対局パート3になりますが
実はジャパン碁コングレスで同じスタッフとして小野四段と一緒にずっと仕事をしておりました(笑)
小野四段は獅子奮迅活躍で、交流対局の組み合わせを捌いていました。
彼はこういう時にも真価を発揮します

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さて前回の続きですが、私が白番で黒がM17に受けたところです。
皆さんはどう打ちますか?

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AIに分析させたら白1からのハネツギが一番評価値が高かったです。
しっかりと隅の陣地を確保して冷静な手です。
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実戦は隅を守るのが辛いと考えて、白1にマガりましたが
当然、三々に入って来られむしろ隅の白が危険になってしまいました。
私の悪い癖で辛抱が効かない時があります。
この碁もそんな面が出てしまいました。
今後の課題ですね💦

話は変わりますが関西棋院の棋士の間でもLeela Zeroの話がだいぶ出る様になりました。
いよいよAIで勉強するのが当たり前の時代になってきたのでしょうか。
パソコン好きの私の知識が棋士仲間に役に立てそうで嬉しく思っております
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posted by プロ棋士さん at 16:10| Comment(0) | 囲碁 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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