2017年11月07日

AlphaGo Zero②

皆さん、こんにちは。
村長の星川愛生です。

前回AlphaGo Zeroの次の一手を出しましたが
選手紹介がまだでしたね(笑)

無題.png

AlphaGo lee
AlphaGo Zeroです。

AlphaGo leeは去年に李世ドル九段に
4勝1敗したバージョンです。
白のAlphaGo Zeroは前回説明したので
割愛させて頂きます。
因みにこのleeZeroの対戦成績はZeroから見て100戦100勝です!
李世ドル九段に勝ったバージョンに100連勝……
想像を絶する強さですね。

ではZeroの答え合わせをしましょう。

無題.png

正解は白1のツケ!?
小ゲイマヒラキは通常固い形ですが、
Zeroはお構いなしです。
黒2は仕方ありませんが更に白3のハサミツケも
予想の斜め上。
私なりに手の意味を考えると、1~6まで味付けをしてから白7の絶好点に回ろうとしてるのかなと
思いました。

実際、黒が天元から切っていくのは色々味があってやり辛い状況です。

玄妙な打ち回しで、本当に碁盤を上手く使っているなというのがZeroの印象です。
人間も見習うべき所が多々あるように
見受けられました。

今後は囲碁もAIを使った勉強が
盛んになるでしょう。
そうなると我々棋士のスタンスも
先を見据えないといけませんね。


棋士から見たAlphaGoの考察は
posted by プロ棋士村長さん at 16:19| Comment(0) | AI囲碁 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月01日

AlphaGo Zero

皆さん、こんにちは。
村長の星川愛生です。

先月になりますが、Google DeepMindによって「AlphaGo Zeroが発表されました。
棋士として、いや囲碁に携わる者として触れない
わけにはいきません。

今年の年始や5月にあった柯潔九段との三番勝負などで人間側を圧倒したAlphaGoの新バージョンの
Masterがあります。そして今回発表された
ZeroMasterの対戦成績がZeroから見て100戦
89勝11敗です。
100局打って10回ほどしか負けないのは控えめに
見ても一子以上は差があるかと思います。

あのMasterが定先……凄いものが出てきましたね(汗)
その上、Zeroは人間の棋譜を使わない文字通り『ゼロ』から強くなったので
人間とは完全に異質な存在です。

ただ、少し安心した所もあります。
それはZeroが人間の碁とそこまでかけ離れていないという事です。
隅からちゃんと打つし、我々が使っている定石も使っていたりします。
もちろん及びもつかない手もありますが
人間側の囲碁の歴史も間違っていなかったと思います。

さてここでAlphaGo Zeroの次の一手です。
黒がに打った所です。
白番で考えて下さい。
無題.png

答え合わせは次回に!
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posted by プロ棋士村長さん at 14:36| Comment(0) | AI囲碁 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月23日

名誉初段のお免状

皆さん、こんにちは。
村長の星川愛生です。

今回は私が国際がんセンターに行った時の事を
お話したいと思います。
と書くと私が病気になったのではと心配されるかもしれませんが至って健康なので安心して下さい(笑)

さる10月21日から23日まで大阪国際がんセンターにて現代国際巨匠絵画展が開催されていました。

……とここまでは囲碁と全く関係なさそうですが、然にあらず。
会場ではミヒャエル・クーデンホーフ・
カレルギー画伯のサイン会があり
画伯ご本人が来日されてました。

そしてなんと!今回、当院理事長正岡の計らいで関西棋院として
クーデンホーフ画伯名誉初段贈呈いたしました!

画伯は囲碁は打たれないとの事でしたので
通常の免状とは違い名誉初段の免状です。
名誉段とは聞き慣れない言葉ですが、
国際親善や囲碁界に貢献した功績で贈られる物で
真偽の程ははっきりしませんが、
かのアインシュタイン氏に名誉初段を贈ったと言う逸話もあるくらいです。

画伯には九路盤と入門書も一緒にお贈りしたので帰国された折には囲碁を覚えて頂けると思います。
私は当日、理事長に免状を渡したりの運搬役で関わらせて頂きましたが、少しでも国際親善に貢献でき大変光栄な1日でした。


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左がクーデンホーフ画伯、右が正岡理事長

posted by プロ棋士村長さん at 17:30| Comment(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月19日

持ち時間に関して②

皆さん、こんにちは。
村長の星川愛生です。

前回は持ち時間の話と私の対局時間に
ついてお話したかと思います。
私の場合は持ち時間3時間10時から始まって
終わるのが18時になるので
3+3=8と言う事でしたね(笑)

今回は持ち時間によって変わる対局時の
心構えを考えたいと思います。

まず3時間の手合ですが、私は序盤から割りと
慎重に時間を使います。
それと布石も趣向を凝らすことも多々あります。
これは趣向を思い付いた時に読みを入れる作業が
あるので時間がないと難しいかもしれません。
そういった意味では後悔はなかったりします。
(趣向倒れの時は後悔しますが汗)

逆に1時間の手合の時は序盤はかなり
割り切って打ち進めています。
趣向もそんなにせずにある程度決まった布石を使います。
これは中盤以降勝負どころが来た時に時間を確保しておくためです。

このような形で普段の手合の時は意識しています。

少し番外編になりますが、関西棋院囲碁サロンにて毎週水曜日最強リーグというものがあります。
これはアマ強豪同士で対局したり、プロに挑戦して勝てば商品券がもらえたりします。

この最強リーグがアマチュアの方が持ち時間40分切れ負けでプロの方はなんと……
35分切れ負けです!!
なので基本ノータイムで打って相手のアマチュアの方の考慮時間に私も考えてたりします。

プロ側は片懸と言いまして、負けると1円も
入らないシステムになっているので
こっちも必死だったりします(笑)

このような感じで前回と今回にわたって
持ち時間についてお話しましたが
皆さんの参考になれば幸いです。
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posted by プロ棋士村長さん at 15:06| Comment(0) | 囲碁 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月12日

3+3=? 持ち時間に関して①

皆さん、こんにちは。
村長の星川愛生です。

今回は棋士の手合の持ち時間に関して
お話します。

因みに持ち時間と言うのは棋士が打つ手合の
持ち時間です。
普段、碁会所などで打ってらっしゃる方は経験が
あまりないかと思いますが
良くNHK杯で棋士が秒を読まれていますが
そのイメージで大体あっています。

NHK杯と普段の手合の違いは時間が長いのと
秒を読むのは機械の音声ですね。
現在、我々棋士の手合はリーグ戦や挑戦手合などの例外を除けば3時間1時間の碁が主流です。

3時間と言っても一人3時間なので一局にかかる時間は合わせて6時間……ではなく
もっとかかります。
それは3時間使い切った(正確には2時間55分)後に秒読みがあるので1分以内に打てば
いくらでも引き伸ばせます。
ただし、盤上に打つ手さえあれば…ですが(笑)

私の場合は手合の時、10時から始まって終わるのが大体18時なので一局8時間かかってる計算ですね。
3+3=8になるわけです(笑)
持ち時間が3時間なら、これくらいが相場でしょうか。
持ち時間が5時間だった頃に記録係をしていましたが23時くらいまでかかるのはザラにありました。
正しく1日仕事です。

手合の後に体重が数キロ減った話はよく聞きますが、そういう意味では当然なのかもしれません。
次回は持ち時間のペース配分について
お話したいともいます。

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posted by プロ棋士村長さん at 12:10| Comment(0) | 囲碁 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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