2018年10月09日

GeForce RTX 2080のレビュー

皆さん、こんにちは。
関西棋院棋士の星川愛生です。

台風のせいか一時的に気温が上がりましたが、ようやく寒くなり段々と冬に近づいている感がありますね。
皆さんも体調にはくれぐれもお気を付け下さい。

さて前回の予告通り、個人の趣味ではありますがパソコンのパーツ『GPU』の新型を購入いたしました。
今回はその感想を伝えられたらと思っております。

以前、囲碁AIには『GPU』(※グラフィックボードとも言います)が重要というお話をいたしました。

今回私が購入したのはNVIDIA社の「GeForce RTX2080」を購入しました。
より上位の「GeForce RTX2080ti」もほぼ同時に発売されましたが、

①値段が高い(日本で買うと20万円します)
②発熱量が2080よりも多い
この2つの理由でGeForce RTX2080」を買うことにしました。

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まずは箱です。大きさはこの写真では分かりづらいかと思いますが…

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真ん中の黒くてファンが3つあるのが今回買ったGPUです。
箱から出した感想は「デカい!?」でした。

実はこの様な高性能のGPUを買うのは初めてで若干戸惑いました。
高性能の製品をハイエンドと呼びます。
因みに私が以前使っていた「GeForce GTX1060」はミドルレンジという位置付けでした。

その大きさに戸惑いながらも自分のパソコンに組み込み、スイッチを入れると……
無事に起動しました。
がしかし、そこで問題が!?

上の写真のファンの裏側は金属製のバックプレートなのですが、そこに電源のケーブルが一部接触してしまいました💦
接触するくらいなら問題ありませんが、時間が経つにつれバックプレート凄い熱さに…
少し大袈裟に言うと、目玉焼きくらい焼けそうです
こんな場所に電源ケーブルを接触したままには出来ません。
考えた末に電源をケースの外に出すという苦肉の策で対応しました。

がこもるのも困るのでパソコンケースの両サイドと天板は外しております。
本当なら、写真でお見せするべきなのでしょうが余りに不格好なので許してください

ただ、性能の方は素晴らしく向上して以前より2~3倍の深さを読み込ませてもまだ余裕がありそうです。
そのため以前は不安要素があった死活が絡んだ攻防はかなり信頼性が増した感があります。 

囲碁のブログなのに囲碁のことは上の2行だけという自体に私もびっくりです(笑)
注意点としては同じ「GeForce RTX2080」でも製品によっては熱くならないのもあるかもしれませんので
その辺りは製品のレビューをチェックすれば良いかと存じます。

因みに私が購入したのは「GV-N2080WF3OC-8GC」という型番になりますのでご参考に
性能自体は旧製品よりはっきり上なので、元々ハイエンドのパーツ構成を考えている人は問題ないかと思います。

以上、GeForce RTX 2080のレビューでした。
ご質問どしどしお待ちしています!
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posted by プロ棋士さん at 18:12| Comment(0) | 囲碁 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月02日

Leela Zeroの有力布石と定石③

皆さん、こんにちは。
関西棋院棋士の星川愛生です。

先週は台風24号が来て、関西棋院は教室や院生手合は休みになりました。
今年は台風が多いイメージがありますが気のせいですかね
何故か心配になってしまいます。

さて前々回、前回とLeela Zero有力な布石や定石を紹介しましたが今回も同じ流れで行きたいと思います。

ブログ1002A.png
今黒が△にハサんだ所です。
ここでサバキと言うと……

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白1~3のツケ二段が定番の手筋です。
この後の黒の対応は以前なら

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黒が中央を手厚く打つ場合は黒4~6のアテツギが
常套手段で、白は7と隅の黒を噛み取る展開になります。
この別れは黒12と突き抜くのは大変気持ち良いですが
白も隅を取って満足の別れです。
黒4の時にLeela Zero柔軟な手を披露してくれました。

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それが黒△のノビです。
アテれるのにアテない味わい深い手です。

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黒△のノビに対して
白は1、3と隅を生きるくらいです。
前述のアテツギと比べますとこの図は
・隅の黒石を取られていない
・相当黒の形が厚い
・ただし、黒が後手

黒が後手になるので、毎回ノビが最善かと言うとそんな事はないかと思います。
ただ形としては相当黒が厚い形なので模様の碁だと有力かもしれません。

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因みに黒△に対して無理やり隅の黒を取ろうとしても2、4と逃げられて黒は捕まりません。

定石は今まで人間が研究し尽くしてるかと思われましたが
まだまだ未開の手が潜んでいるのですね。
大変勉強になりました!
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posted by プロ棋士さん at 15:37| Comment(0) | 囲碁 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月25日

Leela Zeroの有力布石と定石②

皆さん、こんにちは。
関西棋院棋士の星川愛生です。

最近は寒暖差がかなりありますが、皆さんは体調いかがでしょうか。
私はなんとか風邪などは引かずにいます

さて、前回はLeela Zero自己対戦から
有力な布石を紹介いたしましたが、今回もご紹介したいと思います。

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前回、黒17のキリに対して直ぐに18と突き抜くのが有力と言うお話をいたしました。
今回はそれからの続きとなります。
黒21の後に白△とかかった局面です。

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この時に黒1とハサむのが面白い手です。
通常ハサミと言うと白を攻めたり、自身の模様を広げるのに使います。
しかし、この場合は上辺白模様の制限の意味があります。
白2の一間トビは第一感で黒3も相場です。
この時に白から面白い手がありました。
ここでは白Aとかけるのが定石ですが…

ブログ20180925a.png
白4とかけると黒5以下、小さく捨てられます。白は太線で囲ったくらいの幅しかなく小さく制限されました。
白4でLeela Zeroがよく打つのが下の図の二間です。

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普通は打つ手には名称がありますが、これは何なのでしょうねカケ?ボウシ?
何とも不思議な手です。
意味としては黒に圧力をかけつつ広く構えることで捨てにくくと言った所でしょうか。
この後に、

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黒が5~7と打てば上辺の黒は生きますが今度は白10、12と右上の黒に圧力をかけます。
なのでLeela Zero自己対戦では

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黒1からハネツギが多く見られます。
どうもここが急所の様で白の応手が難しい所です。

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ここで白4に打つと黒5のハサミツケから悠々と黒9で捌かれます。
ではどう打つのが良いのでしょうか?

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ここは白4のケイマツギと言うのですかね?(名称が不明ですみません💦)
この手が柔らかい発想でとても参考になります。
黒の5は大きい手ですが白は手を抜いて白8の打ち込みに回ります。

今回は上辺に白がかかってからの応戦でしたが、いかがでしたか?
白の柔らかい発想は皆さんにも参考になるかと思います。
前回、今回とLeela Zeroの流行形を解説しましたが、次回も紹介して一旦区切りにしたいと思います。

また好評なら第四弾、第五弾と紹介いたします

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posted by プロ棋士さん at 17:18| Comment(0) | AI囲碁 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月18日

Leela Zeroの有力布石と定石①

皆さん、こんにちは。
関西棋院棋士の星川愛生です。

ここ最近は寒かったり暑かったりして、
毎朝半袖にするか長袖にするか迷っています(笑)
さて前回予告した通りLeela Zeroの自己対戦から
流行の布石・定石を取り上げたいと思います。

早速ですが下の図をご覧ください。
ブログ0918a.png
小目に対して黒5と小ゲイマにかかるのが
AIに多い手法です。
現在では人間もマネをして小ゲイマカカリが復活しています。

白8の後に黒9とこちらにかかって行くのは
ヒラキを省略しようとする意図です。
そして11、13のツケ二段の後…
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白の14、16の手には17とこちらを切って隅に変わります。
一時期は黒17でAと連絡する手を打っていましたが
最近はほとんど見かけません。
※Leela Zeroの自己対戦内での話です。

この後は今までは下の図が常識でした。
ブログ0918a.png
白は先手を取って24のハサミに回る意図です。
私自身も左上隅はこの形が最善と教えられました。
しかし黒からABの味があり
白が薄いとのLeela Zeroの判断です。
ブログ0918a.png
なので、直ぐに18と突き抜くのが主流になりました。
白が後手なので当然黒に21と回られますが
左上隅はA~Cの効き筋があり白が厚い形なのです。

AIによって判断基準が180度変わった例でした。

この様に今までの常識がどんどん変わって行っています。
次回もLeela Zeroの自己対戦から
有力な布石や定石をご紹介したいと思います。
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posted by プロ棋士さん at 18:19| Comment(0) | AI囲碁 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月11日

広島に立ち寄った時の事

皆さん、こんにちは。
関西棋院棋士の星川愛生です。

先週の台風は凄まじかったですね。
被害に遭われた方々にお悔やみとお見舞いを申し上げます。

私も大阪在住ですが、数分間停電しただけで他は無事に済みました。
近くのバス停のベンチがえらい所まで飛んで行ったりはしてましたが💦

今回は8月の終わりに広島に立ち寄ったのでその時の話をしたいと思います。
立ち寄ったと言う表現にしたのは、愛媛県今治市に指導碁のお仕事がありまして
大阪から広島県福山経由で今治に行く経路になります。
せっかく広島に行くのだから、立ち寄らない理由はないと思い今回の広島観光の運びになりました。

広島と言えば、本因坊秀策の『因島』も有名ですが私的には『原爆下の対局』でしょうか。
簡単に説明すると1945年(昭和20年)8月6日に行われた第3期本因坊戦第2局の事で対局者は
橋本宇太郎本因坊と挑戦者岩本薫七段(いずれも当時)で対局場所は広島県になります。
対局中に原爆が落ちて来た事が有名で、当初は広島市内で行われる予定が市内は危ないという事で
急遽広島市郊外で行われる事になり対局者を含め関係者は九死に一生を得たというのが概要です。

当時の対局場所が見れたらと思いましたが、今は住宅街で特に見学者に開放されている様ではなさそうでした。
なので定番ですが原爆ドームを見学してきました!
DSC_0170.JPG
原爆ドーム

こういう歴史的な場所を実際に見ると改めて、こみ上げて来る感情がありました。
どんな悲惨な状況からでも人は立ち上がれるのですね。
それを確認できただけでも来た甲斐がありました!

さて色々見学していたらお腹が空いたので昼食を取ったのですが、広島と言えばお好み焼きですよね
という事でお好み焼き屋さんが所狭しと並んでいる「お好み村」に行ってきました。
DSC_0167.JPGDSC_0168.JPG
本格的な広島のお好み焼きを食べたのは初めてなので少し感動しました!
皆さんも広島を訪れた際にはお好み村をオススメします(笑)
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posted by プロ棋士さん at 16:58| Comment(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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