現代のプロ棋士のほとんどは、この江戸時代のプロ棋士から学んでいます。
打ち碁集も本の中でこれから色々と出てくると思いますが、まずは冒頭の『玄玄碁経』という詰碁集。
この詰碁をやったことがない棋士はいないといっても良いぐらいの基本になる詰碁集です。
全部で下記の5つは、ほぼ皆が取り組む古典詰碁です。
『碁経衆妙』『玄玄碁経』 『死活妙機』『官子譜』『囲碁発陽論』
左が一番やさしく、アマ初段レベルから、右になるにつれて難しくなります。
ただ、これは解くというよりも少しだけ考えて答えを見るのが良いでしょう。
その『筋』の美しさ、素晴らしさはすごいものがあり、感動の連続です。
芸術作品として見ていくと、詰碁が苦手な方も詰碁好きになるでしょう。
それにしてもいつも思うのですが、こういった詰碁にしても、一番初めに作った人というのはすごいですよね。
今のプロは、知っている『筋』をベースに作れば良いのですが、『筋』として何も体系だっていない時に、その詰碁を作るんですよね。
エジソンやライト兄弟のような発明に近いものがあります。
恐らくこの本でも、そういった詰碁の発明家も出てくると思います。
それだけ江戸時代は、囲碁の技術を高めた時代と言えそうです。
posted by プロ棋士さん at 00:00|
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『幻庵』勝手にこぼれ話
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