2019年09月26日

囲碁AIブラックホール再び①

皆さん、こんにちは。
関西棋院棋士の星川愛生です。

もう9月も終わりなんですね。
お店では来年のカレンダーとかもう売っていますよね。
この感じだとあっという間に年末を迎えそうです。

今回は面白い囲碁AIの布石をご紹介したいと思います。
以前ご紹介しましたがCGOSというサイトでは様々な囲碁AIがネットで対局をしています。
といっても、ここ一年くらいはLeela Zeroのバージョン違いばかりで新鮮味がありませんでしたが
ここ最近は「black hole」という謎のAIが凄まじい勝率を保っています。
正確な名前は「black_hole_v3」v3とある様に前にもCGOSで見かけましたが
以前よりバージョンアップして復活した様です。

取りあえず、「black_hole_v3」の棋譜を見てみましょう。

無題.png
black_hole_v3が黒で白はFacebookのELFですね。
取りあえず黒1の手(名称が分かりません💦)に度肝を抜かれます。
その後に白がどこをうっても1~7を占めるのがblack_holeの特徴です。
AIが出始める前に何人かの棋士が打っていましたが、今は見かけません。
白8まで正直黒は勝てる気がしませんが……

無題.png
ただ、ここから強いのがblack_holeの特徴。
白10のケイマ受けに黒15、17と二段バネが厳しい手段。

無題.png
右上は白24で一息つきましたが黒も満足な分かれかも
少なくとも黒5の石は働いています。
そして再び黒25からの二段バネです。

無題.png
黒29に30と先手を取って、31がまた大きいところ。
ここは地だけでなく白の根拠も奪っています。
最後は黒の中押し勝
black_holeはこの様に二段バネを多用して、局面を進めて行く事が多いです。

black_holeの布石は独特でとても人間が真似できないものですが
こういう打ち方でも勝てるのは碁の広さを感じます。
なので気になる方は是非見てみて下さい。

次回はblack_holeの白番の布石をご紹介したいと思います。
次回は10月8日(火)に更新予定です。
black_holeの白番の布石をご紹介したいと思います
posted by プロ棋士さん at 13:34| Comment(0) | 囲碁 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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