2018年11月26日

第44期棋聖戦FT①

皆さん、こんにちは。
関西棋院棋士の星川愛生です。

今日は朝から健康診断を受けていました。
何回やってもバリウム検査は慣れませんね💧
毎回四苦八苦してます…

さて今回は棋聖戦について私の近況も交えてお話したいと思います。
先月くらいから第44期棋聖戦FT(ファーストトーナメント)が始まりました。
このFTを抜けたらCリーグに入れるのですが、なかなか道は険しいです

それでも私は棋聖戦は割と楽しみにしています。
何故かと言うと、このFTは関西棋院日本棋院(中部、関西)の合同予選なので一回戦から日本棋院の棋士と当たることも多いのです。
普段は打てない先生に教えてもらうのは何より刺激になります。

かくいう私も二回戦は日本棋院関西総本部山田和貴雄七段との対戦になりました。
当然初手合ですし、同じ三兄弟棋士の先輩でもあるので対局の日を楽しみにしていました

私は関西棋院には自転車通勤ですが、実は関西棋院より関西総本部の方が近かったりします!
なので対局当日も自転車で行きました(笑)

前述の通り、対局の前にスマートフォンを預ける決まりになったので箱の中に預けて番号札を取ります。
対局が終わったらこの番号札を事務所に持って行き、スマートフォンと交換…といった手順の様です。

対戦相手の山田七段が高段のためか、外の景色が見える奥の席で対局になりました。

無題.png
私の白番で1と黒の勢力を消しに行ったところです。
Leela Zeroの候補手にはなく、AやBのツケを推奨されましたがこれらの手はしっかり研究しないと打てない手です。
オオゲイマジマリは根強い人気があるので、今後の研究課題ですね💦

無題.png
白1に対して山田七段は黒2と来ました。
白も勢い3とツケお互いに我が道を行く展開です。
白は左辺の黒を割り、黒は左上の白を狙っています。

無題.png
実戦は白5の後に黒△と急所に打って来ました。
ここで白の受け方が悩ましい

無題.png
黒△に対して白1と打つのは黒の注文で調子で黒2に守られます。
白1でAと打つのがLeela Zeroの推奨手です。
当然対局時にも考えましたが、黒が1のところに出て来た後の対処法が分かりませんでした。
なので実戦では別の手を選択します。

無題.png
白は1から出切っていきました。
黒10までは良くある形で黒△に石があるので11と備えました。
局後、山田七段は出切りは有難かったと仰ってましたが
私はこの図は白も仕方ないかと考えてました。

無題.png
実戦、黒12は当然としても14はしつこかったと思います。
私が黒なら14では右辺に展開したでしょうね。
白15とケイマにかけたら黒も攻められる要素も出てきました。

この後も難しい戦いになりますがその解説は次週にいたします。
白も黒も一回ずつ見損じがあったりして、実に人間らしい展開になりました(笑)
次回は12月4日(火)に更新予定です。
内容は山田七段との棋聖戦の解説の続きを行います。
posted by プロ棋士さん at 15:53| Comment(0) | 囲碁 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください
RSS取得