2018年09月25日

Leela Zeroの有力布石と定石②

皆さん、こんにちは。
関西棋院棋士の星川愛生です。

最近は寒暖差がかなりありますが、皆さんは体調いかがでしょうか。
私はなんとか風邪などは引かずにいます

さて、前回はLeela Zero自己対戦から
有力な布石を紹介いたしましたが、今回もご紹介したいと思います。

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前回、黒17のキリに対して直ぐに18と突き抜くのが有力と言うお話をいたしました。
今回はそれからの続きとなります。
黒21の後に白△とかかった局面です。

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この時に黒1とハサむのが面白い手です。
通常ハサミと言うと白を攻めたり、自身の模様を広げるのに使います。
しかし、この場合は上辺白模様の制限の意味があります。
白2の一間トビは第一感で黒3も相場です。
この時に白から面白い手がありました。
ここでは白Aとかけるのが定石ですが…

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白4とかけると黒5以下、小さく捨てられます。白は太線で囲ったくらいの幅しかなく小さく制限されました。
白4でLeela Zeroがよく打つのが下の図の二間です。

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普通は打つ手には名称がありますが、これは何なのでしょうねカケ?ボウシ?
何とも不思議な手です。
意味としては黒に圧力をかけつつ広く構えることで捨てにくくと言った所でしょうか。
この後に、

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黒が5~7と打てば上辺の黒は生きますが今度は白10、12と右上の黒に圧力をかけます。
なのでLeela Zero自己対戦では

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黒1からハネツギが多く見られます。
どうもここが急所の様で白の応手が難しい所です。

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ここで白4に打つと黒5のハサミツケから悠々と黒9で捌かれます。
ではどう打つのが良いのでしょうか?

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ここは白4のケイマツギと言うのですかね?(名称が不明ですみません💦)
この手が柔らかい発想でとても参考になります。
黒の5は大きい手ですが白は手を抜いて白8の打ち込みに回ります。

今回は上辺に白がかかってからの応戦でしたが、いかがでしたか?
白の柔らかい発想は皆さんにも参考になるかと思います。
前回、今回とLeela Zeroの流行形を解説しましたが、次回も紹介して一旦区切りにしたいと思います。

また好評なら第四弾、第五弾と紹介いたします

次回は10月2日(火)に更新予定です。Leela Zero流行形の解説第三弾をしたいと思います。
posted by プロ棋士さん at 17:18| Comment(0) | AI囲碁 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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