2018年07月10日

懐かしい対局と院生の思い出②

皆さん、こんにちは。
関西棋院棋士の星川愛生です。

日差しが強いかと思えば、急に雨が降ったりとこの頃は天気の変化が多く皆さんの体調は如何でしょうか。

先週お伝えした通り、7月4日に小野幸治四段との対局がありました。
結果は残念ながら負けてしまいましたが、同時に反省点も多い碁でありました。

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私が白番で1とケイマにかけた感じは悪くないかと思います。
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局面が進んで黒が下辺真ん中で居直って来ました。
この黒をどう攻めるかが悩ましいところ。
私は白1から眼を奪って、それから白3とボウシする作戦を取りました。
黒4はスピードは早いが薄さが目立ちます。
Leela Zeroに分析させたところ、この時点で白の評価値が60%台なので白が悪くない形勢かと思います。
ここで皆さんはどう打ちますか?
無題.png
上の図が第一感で黒の薄みを突いて厳しい手ですが
黒に眼形が豊富なのが不満でした。
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なので実戦は白1と打って、繋いでくれたら今度は白3とツケて白が上手いのですが黒2とは打ってくれず当てが外れました。
プロアマ問わず勝手読みは駄目ですね💦
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上の図がLeela Zeroが示した手で非常に厳しく、古谷 裕 八段もこの図は分かりやすくて決め手やねと太鼓判をいただきました。
この図は全く気が付いていなかったので参考になりました。
無題.png
この局面の分析図です。
私の打ったノゾキが59%Leela Zeroのノゾキが68%になっています。
ノゾキでも差がありますね(笑)
ここから激しい展開になるのですが、それはまた来週に解説したいと思います。

では小野四段の院生時代のエピソードを…
ある院生手合の時に当時の小野院生はお手洗いで席を外していました。
戻ってくると対局相手が席を立って、外の景色を眺めていたんですね。
そうなると当然相手は着手したもんだと小野院生は思い、座布団に座ると同時に気合よくバシーンと打ちました!
気合の良い小野院生ならではです。
ですが実は……相手の番だったのです!
なので小野院生は二手打ち負けとなりました💧
院生手合で二手打ち負けは私の知る限りこの一局だけですね
当時私は間近で見ていたのでかなり衝撃的でした。
今でも鮮明に思い出せそうです。

そんな気合が良すぎてお茶目なのが小野四段の人柄です
次回は7月17日(火)に更新予定です。
内容は小野四段との対局の続きを解説したいと思います。
posted by プロ棋士さん at 15:24| Comment(0) | 囲碁 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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