2017年04月30日

幻庵-勝手にこぼれ話 ~下P394

P394
『耳赤の一手』




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『耳赤の一手』

最も有名な一手と言えるでしょうが改めて妙手の意味を少し解説しましょう。

下図、下辺で白126と打たれたところで
『耳赤の一手』が出ます。

普通に考えれば、下辺からの黒四子が宙に浮きそうで逃げる手を考えます。

しかし、その戦いの流れでは、中央はダメ場となり、左辺の白地は固まるでしょう。

そして今見えている両者の地がそのまま確定して終局すると、黒が勝てない形勢です。

これらを踏まえた上で、因碩は優勢を確信し、秀策も次の一手をひねり出したのです。

43=(33)、46=(40)、49=(33)
1.jpg

下図が歴史上最も有名な『耳赤の一手』です。

2.jpg

この一手で
下辺の宙に浮きそうな黒四子の援軍となり

右辺からの白の厚みも消して

更には上辺からの黒模様も拡大しています。

この手が打たれるまでは、白が優勢だったと感じていた因徹は、かなり動揺したのでしょう。

観戦者が、因徹の耳が赤くなったのを見て、『耳赤の一手』と呼ばれるようになりました。

確かに黒苦戦のイメージを描いていたのが、
この一手で全て払拭された感じです。

形勢はまだ難しいのですが、動揺した因徹が追い込まれるのも精神状態からすると自然なことでしょう。


次回はP424までです。




posted by プロ棋士村長さん at 00:00| Comment(0) | 『幻庵』勝手にこぼれ話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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