2017年04月24日

幻庵-勝手にこぼれ話 ~下P283

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『丈和の三妙手3』

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『負け碁の負け方』




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『丈和の三妙手3』

丈和の妙手によって形勢は難しくなってきたところですが、
こうなると優勢だった因徹の方はリズムがおかしくなります。

そこで出た丈和の3つ目の妙手が下図です。

1.jpg

白3の愚形。
これは白イとロを見合いにしているのですが、白3自体は考えられないわけではありません。

しかしプロはこのような愚形が成立したとしても、他にもっと良い打ち方があると考えます。
それが妙手と言われる所以ですが、この一手を自信をもって打てているのが丈和のすごいところです。

因徹も黒2で3ならまだ形勢は良かったようですが、優勢だった碁が一度追い込まれだすと、普通の良い手を打てなくなるものです。



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『負け碁の負け方』

優勢な碁を負けるのはよくありますよね。
そのメカニズムはこうです。


この碁の因徹もそうですが、
優勢な碁は厚く(手堅く)進めたくなるものです。

しかしこれは精神的な緩みで、必然的に形勢は接近します。

この時に精神的に緩んでいるので、途中からトップギアにすることはまずできないでしょう。

そして形勢はいずれ互角になります。

ここでようやくトップギアになるのですが、盤上の石は守りに入った配石を布いているのでパワーが出せないようになっているものです。

それに気付いても時既に遅し。

こうして負けていくことになります。
私も何度経験したでしょうか(苦笑)


形勢が良い時の勝ち方はただ一つ。

着手が緩むことがあっても良いですが、気持ちが緩んではいけない。

気持ちさえ戦闘態勢であれば戦い切ることができます。

囲碁は最後の一手まで、全てを通して勝負です。


次回はP301までです。




posted by プロ棋士村長さん at 00:00| Comment(0) | 『幻庵』勝手にこぼれ話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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