2017年02月17日

囲碁プロ棋士。対局の日③

キーン・コーン・カーン・コーン・・・。

対局開始のブザーはヒーリングトーンの学校のチャイム。

30人の棋士が一斉に一礼をして静かに対局が始まります。

ここからは静まり返った部屋となり、歩く足音さえも気を遣う空気に覆われます。





最近は持ち時間が3時間の対局が多いので、黒の布石は決めてくる棋士が多いような気がします。

因みにお昼の休憩は11:45~12:30まで。

持ち時間が3時間で、切れたら秒読みです。

両者が時間を最大で使うと、10時から始まって18時ぐらいの終局。

サラリーマンの方の8時間労働のような一日でしょうか。

まずはお昼の11:45までが前半戦。

布石では自分の碁が打てるかどうか。

打ちやすい碁にもっていけるかどうかが前半戦の勝負のポイントです。

この時、相手との相性も勝負の要素の1つ。

早打ちタイプか長考派か。

戦いの碁か持久戦の碁か。

私は、持ち時間は相手よりも多く持ちたい方なので、考えることには時間は使いますが、迷うことには時間は使いません。

碁のパターンも、私はどんな碁でも打てるので、相手の苦手な碁形にもっていくように留意します。

これも事前準備で研究済み。

そしてお昼が近づき、11:30ぐらいから少しトーンダウン。

休憩時間である11:45の時にどんな局面か。

手番はどちらで終わるかにも少し神経を使います。

私は休憩中は、何も考えたくないので、相手の手番で終わりたいタイプ。

また、相手に休憩中も考えさせて、ご飯が喉を通らないようにしたいので、難しい局面で手番を渡せれば理想。

ここは心理戦です。

休憩中も考えた方が有利という見方もありますが、考えたからといって良い手が打てるわけではないというのが私の持論。

人は自分の実力以上の手は打てないもの。

考えても考えなくても、打つ手は初めから決まっていることの方が多いでしょう。

時間を使うのは、第一感が正しいかの裏付けに時間を使っていることが多いためです。

要は納得と決断に時間を使っているだけだと思います。

それなら休憩中に悩みに悩んで、休憩できないように仕向けた方が得策ではないか。

休憩中も勝負のうちなのです。


うまく相手の手番で11:45を迎えたら成功。

キーン・コーン・カーン・コーン・・・。

ゆっくり休憩としましょう。

(次回に続く)



posted by プロ棋士村長さん at 00:00| Comment(0) | プロ棋士 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください
RSS取得