2017年02月09日

囲碁を人にどう教えるか?④

囲碁入門者への教え方では、
4路盤~9路盤を順番に。

この全てを使うと2時間で普通の2年分の理解ができることをご紹介しています。

これはそれぞれの盤で、教える項目を分割して教えるので、その時に必要がない要素が盤面に出てこない教え方だから教わる方が理解しやすいわけです。

前回の4路盤では『石取りのルール』と『地の話』を理解してもらうために使いました。

今回の5路盤では何が理解できるのでしょうか?




5ろ.jpg

これが5路盤です。

1路違うだけで囲碁が打てる感じですよね。

5路盤では『自分の地を増やすこと』と『相手の地を減らすこと』を感覚的に体感できる広さになっているのがポイントです。

そのための決まり事として、最初だけ強制ルールを設けます。

置き碁のように、下図からスタートしてもらいます。
そして初手だけ黒はAには打たないこととして打ち始めます。
後は自由です。

置き碁.jpg

すると、4路で石取りや石が取られることを多く体験しているので、ここでは少し囲碁らしく打てるようになっているものです。

分かりやすいように一例をご紹介しますと、下図のように進行することことがあった場合、黒3がまずいなと自分で修正できるものなのです。

一例.jpg

盤が狭いので、局後にも最初にどこに打ったかを覚えていることが多いのも5路盤の利点ですね。

9路盤や13路盤では1局が終わるまでに時間がかかるので、その対局の始めはもう忘れているでしょう(笑)

そして自己修正した方は、すぐに下図のように打てるようになるでしょう。

地取り.jpg

こうして自ら『石取りのルール』を踏まえて、石が取られないように進めること。

そして△が黒地で□が白地ということも対局中に伝えると、実感をもって理解できていきます。

5路盤では、『自分の地を増やすこと』と『相手の地を減らすこと』を感覚的に理解しやすいのは、
今必要ではない概念が入らずに対局できるのが利点です。

因みに□は白地ですが、囲碁が分かる方からすると白は死んでいると思われるでしょう。

しかし、5路盤では、今必要がないことは教えないのがポイントです。

両者が白生き・白地として進行しているならそれでOKなのです。

死活はもっと先の方で教えることになります。

こうして4路と5路で別々に囲碁の基本的な概念を教えていくと、実体験をもって自然に理解できてしまいます。

囲碁で初めに教えなければいけないルールは次の5つです。

①黒と白が交互に線の交点に打つ
②囲んだ石は取ることができる
③着手禁止点がある(例外もある)
④コウのルール
⑤地の多さを競うゲームということ

これまでの入門指導では、この5つを教えるのは共通していますが、その教え方に工夫がありました。

しかし、どの教え方も

『石取りのルール』と『地の話』を実体験をもって理解してもらうのが、教える時のネックでした。

6路盤以上のように盤が広い場合は、地が完成するまでに少し時間がかかったり、同時に石取りをしていると地の話ができなかったりします。

教える側としては『石取りのルール』と『地の話』を伝えたいのですが、教わる側からすると、それを同時に理解しなければいけないので混乱して消化不良を起こしてしまいます。

また、『石取りのルール』と『地の話』の合間に、ダメや地に育つ前段階の、抽象的な局面の時間が長いので、その時はずっと何をしたら良いのか分からずに対局しなければいけません。

しかし4路盤ならすぐに石取りが始まり、石取りだけで終局します。

その瞬間に地の話ができるので、効率良く無駄な概念を見せることなく教えることができます。

10局も打たないうちに石取りの時のコツは掴めるようになるので、次は5路盤に。

5路盤では地がすぐにできるので、次は地の話が腑に落ちやすくなります。

そして4路盤と5路盤で別々に、囲碁の2大要素である『石取りのルール』と『地の話』を理解したことで、6路盤では普通に囲碁が打てるようになっているのです。

この6路盤デビューの時には、仮に入門が30級だとすると、20級の理解度になっているでしょう。

普通の週1回の入門教室では、2~3か月後の理解度が、ほんの30分足らずでできてしまう感じです。

教える時の効率を考え抜かれたのが、
この『寝屋川メソッド』です。

ここまで『寝屋川メソッド』の考え方をお話ししてきましたが、次回は具体的にどの手順でどう進めていけば良いかをご紹介します。


posted by プロ棋士村長さん at 00:00| Comment(0) | 囲碁普及 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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