2016年11月28日

あなたに合った棋譜並べとは?

囲碁の勉強方法の1つ『棋譜並べ』

一言で棋譜並べといっても、棋力によってその目指すものが違います。

棋力別に棋譜並べの効用についてお話しさせていただきますね。




【初級者編】

・10級、一人で整地ができて人のアドバイスなしで対局できるレベルをイメージしています。

この棋力の方の棋譜並べは、ただ数字を追いかけて並べるだけが良いでしょう。
ですから数字が見つけやすい、譜分けしたものが良いですね。

並べる目的は、一局の流れを感覚的に感じるのが良いと思います。
特に手の意味は分からずとも、石の形などを見て馴染んでいくという感じでしょうか。

例えていうと、みんなで踊るダンスなどで、人が踊るのを見て初心者が真似することで、何となく踊れている感じになるのと似ていると思います。

中盤ぐらいまで。
数字が見つけにくくなったら止めるのがコツです(笑)


【上級者編】

・3級ぐらい。碁会所や囲碁の会に入っていき、自分が一番下の棋力になるかどうかというレベルをイメージしています。

少し石の形や定石が分かってくるレベルですので、自分が気に入った打ち方(定石や形)を意識的に注目してみるのが良いでしょう。
棋譜というのは、数字の羅列にも見えますが、あるパターンが随所に入っているので、別の碁でも出てくる打ち筋が結構あります。
それに注目して拾うことで、自分のものになっていきます。


【初段編】

・碁会所などでも胸を張って「私は初段ぐらいです」と言えるレベルをイメージしています。

定石を少し覚えていて、地を意識的に作る手段も少し知っている方が多いでしょう。
棋譜並べは主に中盤に重点を置いて、戦い方の筋や形に注目していくと良いと思います。

戦いというのは難しいようですが、筋や形の集まりですので、よく出てくる筋や形を掴むことで実戦でも反応できるようになります。


【高段者編】

・定石や戦い方(筋・形)も結構知っていて、棋譜並べの次の一手が少し予測できるレベルをイメージしています。

続けて棋譜並べから、打ち方の筋・形を得るのも良いですが、ここまでくると、次の一手を自分で考える。
そして数字を探す。合っていれば良し。違っていれば、自分の考えと何が違うのかを立ち止まって考えてみるのが良いでしょう。

この時に、手が違った理由を自分なりの結論を強引に出してから次に進めるのが良いです。
この狙いは、自分の考え方を見つめ直すことと、プロの打つ手の意味を自分なりに理解してみることです。

それが自分の中で、囲碁理論が作られていくことになるので、実戦で考える時の指針になっていきます。



●まとめ

棋力別に、棋譜並べで得るものも目的も違いますが、あることは共通しています。

それは、数字が見つからなくなったらすぐに石を片付けて次の碁にいくこと(笑)
その一局を完全に最後まで並べることにそれほどの意味はありません。

新聞やネットでニュースを見る時でも、見出しなど気になったものぐらいしか隅々まで読みませんよね?
棋譜並べも新聞を読むのと同じで、一局の中にある、まとまった筋や形、打ち方を吸収することが目的です。

あと、並べる棋譜は幅広い年代のものが良いでしょう。

昔が悪くて今が良いということではなく、どの時代にも流行があります。
1つの時代に偏ると、得る情報も偏ってしまうので、効率が悪い勉強になってしまいます。

特に昭和の棋譜は、その時代の囲碁界の情報などが書かれたものもあるので囲碁の世界観が広がっておもしろいと思います。

勉強のための棋譜並べ。
そして囲碁の番外知識も広がって、益々囲碁が楽しくなることでしょう。


posted by プロ棋士村長さん at 00:30| Comment(0) | 囲碁の勉強法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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