2018年10月02日

Leela Zeroの有力布石と定石③

皆さん、こんにちは。
関西棋院棋士の星川愛生です。

先週は台風24号が来て、関西棋院は教室や院生手合は休みになりました。
今年は台風が多いイメージがありますが気のせいですかね
何故か心配になってしまいます。

さて前々回、前回とLeela Zero有力な布石や定石を紹介しましたが今回も同じ流れで行きたいと思います。

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今黒が△にハサんだ所です。
ここでサバキと言うと……

ブログ1002A.png
白1~3のツケ二段が定番の手筋です。
この後の黒の対応は以前なら

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黒が中央を手厚く打つ場合は黒4~6のアテツギが
常套手段で、白は7と隅の黒を噛み取る展開になります。
この別れは黒12と突き抜くのは大変気持ち良いですが
白も隅を取って満足の別れです。
黒4の時にLeela Zero柔軟な手を披露してくれました。

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それが黒△のノビです。
アテれるのにアテない味わい深い手です。

ブログ1002A.png
黒△のノビに対して
白は1、3と隅を生きるくらいです。
前述のアテツギと比べますとこの図は
・隅の黒石を取られていない
・相当黒の形が厚い
・ただし、黒が後手

黒が後手になるので、毎回ノビが最善かと言うとそんな事はないかと思います。
ただ形としては相当黒が厚い形なので模様の碁だと有力かもしれません。

ブログ1002A.png
因みに黒△に対して無理やり隅の黒を取ろうとしても2、4と逃げられて黒は捕まりません。

定石は今まで人間が研究し尽くしてるかと思われましたが
まだまだ未開の手が潜んでいるのですね。
大変勉強になりました!
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posted by プロ棋士さん at 15:37| Comment(0) | 囲碁 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月09日

GeForce RTX 2080のレビュー

皆さん、こんにちは。
関西棋院棋士の星川愛生です。

台風のせいか一時的に気温が上がりましたが、ようやく寒くなり段々と冬に近づいている感がありますね。
皆さんも体調にはくれぐれもお気を付け下さい。

さて前回の予告通り、個人の趣味ではありますがパソコンのパーツ『GPU』の新型を購入いたしました。
今回はその感想を伝えられたらと思っております。

以前、囲碁AIには『GPU』(※グラフィックボードとも言います)が重要というお話をいたしました。

今回私が購入したのはNVIDIA社の「GeForce RTX2080」を購入しました。
より上位の「GeForce RTX2080ti」もほぼ同時に発売されましたが、

①値段が高い(日本で買うと20万円します)
②発熱量が2080よりも多い
この2つの理由でGeForce RTX2080」を買うことにしました。

DSC_0180-01.jpg
まずは箱です。大きさはこの写真では分かりづらいかと思いますが…

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真ん中の黒くてファンが3つあるのが今回買ったGPUです。
箱から出した感想は「デカい!?」でした。

実はこの様な高性能のGPUを買うのは初めてで若干戸惑いました。
高性能の製品をハイエンドと呼びます。
因みに私が以前使っていた「GeForce GTX1060」はミドルレンジという位置付けでした。

その大きさに戸惑いながらも自分のパソコンに組み込み、スイッチを入れると……
無事に起動しました。
がしかし、そこで問題が!?

上の写真のファンの裏側は金属製のバックプレートなのですが、そこに電源のケーブルが一部接触してしまいました💦
接触するくらいなら問題ありませんが、時間が経つにつれバックプレート凄い熱さに…
少し大袈裟に言うと、目玉焼きくらい焼けそうです
こんな場所に電源ケーブルを接触したままには出来ません。
考えた末に電源をケースの外に出すという苦肉の策で対応しました。

がこもるのも困るのでパソコンケースの両サイドと天板は外しております。
本当なら、写真でお見せするべきなのでしょうが余りに不格好なので許してください

ただ、性能の方は素晴らしく向上して以前より2~3倍の深さを読み込ませてもまだ余裕がありそうです。
そのため以前は不安要素があった死活が絡んだ攻防はかなり信頼性が増した感があります。 

囲碁のブログなのに囲碁のことは上の2行だけという自体に私もびっくりです(笑)
注意点としては同じ「GeForce RTX2080」でも製品によっては熱くならないのもあるかもしれませんので
その辺りは製品のレビューをチェックすれば良いかと存じます。

因みに私が購入したのは「GV-N2080WF3OC-8GC」という型番になりますのでご参考に
性能自体は旧製品よりはっきり上なので、元々ハイエンドのパーツ構成を考えている人は問題ないかと思います。

以上、GeForce RTX 2080のレビューでした。
ご質問どしどしお待ちしています!
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posted by プロ棋士さん at 18:12| Comment(0) | 囲碁 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月16日

対局時の電子機器の取り扱いについて

皆さん、こんにちは。
関西棋院棋士の星川愛生です。

気温的には寒くなって来ました。
ただ私の部屋はパソコンが熱を発しているので暖かいです(笑)

さて今回は対局時の電子機器の取り扱いについてお話したいと思います。
先月、ニュースになりましたが
日本棋院さんは10月から対局時には電子機器をロッカーに預けるルールになりました。

私はルールが変わってから交流手合を打っていないので
詳細はわかりませんが、関西棋院でも以前から議論はされてきました。
電子機器を制限する利用は皆さんもご存知の通り、囲碁AIの急速な進歩にあります。

もちろんハイエンドなGPUを使った分析ほどではありませんが、スマートフォンにもLeela Zeroはインストール出来ます。
私もLeela ZeroではありませんがAQをスマートフォンに入れています。
棋力はまだ私でも勝てる程度ですが、今後は更に進化するかと思います。

将棋の例を見るまでもなく、ルールを作るべきですが
どこまでやるかがとても難しい問題です。
一昨年くらいのニュースだったかと思いますが、チェスのグランドチャンピオンがお手洗いのトイレットペーパーの芯にスマホを隠していた事件がありました。

あるいはスマートウォッチみたいに腕時計と区別がつかない機器もあります。
もし完全にやるなら、公共の場所のチェックに金属探知機の導入や荷物検査など必要かもしれません。

将棋連盟さんは金属探知機を使っているそうですが、毎回ではなく抜き打ちで実施しているそうです。

おそらく究極は空港の様に金属探知機のゲートを通って、荷物はX線検査でしょうか💦
関西棋院でそれは現実的ではないので
落とし所が必要ですが、そこが難しい

スマホを預けるのは良いとして、誰もいない所に鍵もなしは怖いですよね?
もちろんスマホの使い方次第ですが、私的には財布に保険証を入れてる状態と一緒な感覚ですね。
なので雑な管理だと心配になります💧

分かりやすいのは対局時にはスマホを持って来ないのが一番ですが、それは強制出来ないのがまた難しい所です。

私が常々思うのは、なんだが江戸時代に逆戻りしてしてるのではと言う感覚です。
電子機器とは離れますが、小目に小ゲイマガカリが復活していますし、御城碁は缶詰で打たされて外界との接触は出来ませんでした
それにAlphaGoの打ち筋は本因坊道策を彷彿させます(笑)
それは置いといても、棋士が缶詰状態で対局するのも時間の問題かも……。

お昼休憩に、外で色々食べに行くのが楽しみな私としては困ったものです
皆さんも良いアイディアがあれば、是非教えて下さい!!
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posted by プロ棋士さん at 17:36| Comment(0) | 囲碁 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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