2018年03月12日

囲碁AIの影響

皆さん、こんにちは。
村長の星川愛生です。

前回まで計4回と三重県熊野市に行った時の事を話しました。
今回は私の普段の手合での一幕をお話したいと思います。

先月の手合になりますが、本因坊戦の予選で
佐藤彰三段と対局した時の事です。
佐藤三段は昭和25年生まれで大先輩ですが、
その時の対局でアルファ碁が得意な序盤での
三々入りを打たれました。
無題.png
黒15,21ですね。私が白番です。
普通は驚くところですが、
実は事前に佐藤三段がアルファ碁を研究されているとの噂を聞いていたので
むしろ想定内でした。

しかし想定内と言っても実際に打たれると、
やはり咎めるのは不可能な様です。
星に早々での三々入りは有力かと思います。
ということで私も三々を試そうと思い、
今月にやはり本因坊戦の予選で打ってみました。
無題1.png
堀田陽三九段と対局で私が黒番です。
黒17とここまで近寄るのは従来では
あまりない感覚ですが
意味としては上辺の白を攻めようとしています。

この後苦しくなる場面もありましたが
最後になんとか勝てました。
黒7と三々に入った時、堀田九段が「それか…」的な反応をされていたのでプロ棋士の間でも賛否両論といったところでしょうか。

今後はAI発信の新手や新構想が次々と出てくるかと思います。
既に棋書でもAIが表題になってるのも複数見かけるようになりました。
棋士はもちろん、アマの方にも重大な影響を今後も及ぼすかと思います。
それらにどう対応するか私の課題でもあります。

最後にオチを一つ
先程の佐藤三段と対局の際のニギリで
私が白を当てた時に佐藤三段が
互先だと白の方がだいぶ有利だよね」と

話しかけて来られて、少し戸惑ったのですが 
(6目半なら黒白の勝率はほぼ同じはず…というか自分は黒を持ちたい)

よくよく聞くとアルファ碁同士の対局を踏まえて
仰ってて、合点がいきました。
(確かにアルファ碁同士は白がほとんど勝っている)

そこで私が
先生、アルファ碁同士の対局はコミ7目半です💦
と言うと佐藤三段もきょとんとされてました。

アルファ碁の対局は中国ルールで行っているので、日本のコミに換算すると7目半になります。
佐藤三段はアルファ碁が中国ルールで打っていた事をご存知なかったようです。
日本ルールなら黒も白も勝率はほとんど変わらないので、皆様ご安心を(笑)
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posted by プロ棋士さん at 13:51| Comment(0) | 囲碁 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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